試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
今日は久しぶりに雨模様の中の試合となりましたが、必ず皆さんの、もしくは選手の嬉し涙に変えようと、この2週間しっかり準備してきました。1本太田が素晴らしいセーブをして、その後に失点して、いろんなことがありましたけど、このスタジアムに集まった皆様、いつも応援してくれるスポンサーの方、京都に関わる全ての人たちに申し訳ない気持ちです。
最初に浦和戦に臨んだ時、お客さんの数は1万4000人ぐらいでしたが、この時期になってチケットが完売になる、今までの京都をよく知ってる人間としては考えられないような状態に、クラブと地域が一体となってやれる空間にいることにすごく幸せを感じてましたし、この中で皆さんとまだ自分たちが味わってない景色を見ようと、今日勝つしかない中でマインドセットして臨みました。
いろんな意味でチャンスはありましたけど、最後のところをこじ開けられず、マリノスさんに勝利を渡してしまった。優勝戦線から脱落した責任は、コーチングスタッフやフロントの皆様、選手には全くないと思うし、よく敗戦の弁で「監督の責任です」って言うことは多いですけど、もう過去にした何回の発言よりも、自分の振るったタクトも含めて非常にプアーだったなと思ってます。ここに集まって応援して、期待してもらった皆さんに対しても、この火を消してしまったその責任は重いなって自分では感じています。
ただ、リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯含めてたくさんの選手がピッチに立ちましたけど、いろんなことがある中で、試合が始まる前は4チームしか優勝の可能性がない、その1チームに自分たちがいれたことは紛れもない事実です。この京都にサッカー文化を根付かせるという大見得を切ってここに来させてもらいましたけども、それが5年前より少しでも、皆さんの期待に添えているかどうかわからないですが、近づけるようなチームになってきたと思いますし、今日1点も取れなかったですけど、最後まで相手のところに向かってやっていった選手たちに監督として感謝しなきゃいけないと思います。
今日勝ってマリノスさんも残留が決まったってことを先ほど聞きましたけど、素晴らしいファイティングスピリットの試合で、一サッカー監督して、非常に苦しい状態からここまで持ってこられたことはリスペクトとしてありますし、その相手に負けてしまった自分たちのこの今日見た景色は、ある意味絶対忘れちゃいけないなと思います。
残り2試合、プロとして何位になるかの戦いよりも、少しでも順位を上げるための戦いが待っているので、そこに対してしっかり準備して、最後ホームゲームの神戸戦に帰ってくる時は、そこには届かなかったけど、ある意味最後に見る景色が自分たちにどう感じるかを楽しみにこの期間、日々やっていきたいと思います。
(采配として悔いの残るところはあるか)
それを話すと1時間は軽く話せることなので、その具体的なことは割愛します。ただ、その采配1つが悪かったというより、僕がこのチームを勝たせられる材料を持ってなかった、優勝に届かせる材料を持ってなかった、ただそれだけだと思います。その1つが采配、タクトであり、またその1つが今日の向かわせ方、そして、普段の練習もその一つであることは間違いないので、彼らがマリノスの選手に比べて引けを取ってやられてしまった試合ではなく、監督としてのそういう力不足が如実に現れたと自分では捉えています。
選手は僕の中では非常にタイトにサンガらしさを見せてファイトしてくれた。今日負けたけども、その事実は色褪せるものではないと思うので、わがままを言わせてもらえれば、皆さんに、あと2試合、彼らに対して声援を送ってもらいたいなと思います。
(改めて残り2試合何を見せたいか)
今何位になったかわからないですけど、この順位で残り2試合を迎えるのは、クラブにとっても我々にとっても僕にとっても初めてだと思います。何かが決まったからプレッシャーを逃れて、よくケチャドバみたいに得点が入る試合になると思われますが、僕はサンガについてそれは絶対ないと思っています。練習試合だろうが練習だろうが、優勝に届かない、2位に届かない試合だろうが、決して手を抜くことはないってことをここで約束できるので、また皆さん、アウェイ、ホーム1試合ずつありますけど、それを期待してスタジアムに来て応援してもらいたいなと思います。
この2試合でまたサンガの上積みを見せて、選手たちが最後スタンディングオベーションでサポーターに迎えていただけるように努力したいなと思います。
太田 岳志
今日の試合は勝利以外はダメだったので、悔しいの一言ですし、優勝争いをしていた状況で、ホームでこういった試合をしてしまったのは、本当にサポーターの皆さんに申し訳ないと思います。
(PKを止めたシーンについて)
過去の映像を自分の頭の中で思い返しながら、マルコ選手が左を指差していたんで、そういう選手のフィーリングのようなものを信じ、そっちに誘うような駆け引きをしました。
(1失点目が響いたように見えたが)
そうですね。スカウティングで、相手が止まったボールからチャンスを作っているのはわかっていたので、なるべくあの位置でファールをしないようにしようと言っていました。ジョルディクルークス選手がああいう場所からでもシュートを狙ってくるっていうのはスカウティングからの情報であったので、いつもよりゴールに近いポジションを取っていたんですけど、個人の反省として、結果的にそれがあまり良くない方向にいったのかなと思います。
(残り2試合でサポーターにどのような試合を見せたいか)
優勝の可能性がなくなったとしても、僕たちはプロサッカー選手なので、見に来てくださるサポーターだったり応援してくださる人たちのためにも、そして試合に出られずに悔しい思いをしている仲間たちのためにも、みんなと喜び合えるいい結果で終われるように、残りの試合を戦いたいと思います。
福岡 慎平
(後半から出場して、良いリズムに思うが)
曺さんからももっと受けてほしいって言われていましたし、簡単に蹴らずに中盤から繋げればゴール前に進んでいける感覚もあったので、その時間帯で点が取れていれば変わっていたと思います。そこで点を取れなかったのは自分たちの力不足ですし、ここで勝ち切れないのはまだまだ未熟だなと思いました。
(6試合ぶりの無得点となったが)
何が原因かと言われると難しいですけど、ゴールに向かう姿勢は示していると思いますし、最後のクオリティや、思い切って飛び込むところが物足りなかったのかなと思います。
前半外から見ていても、球際の部分で上回られていましたし、ファールで止めてしまうとか、そういったゲームの入りをしてしまうと難しいのかなとは思いました。
(勝たないと優勝がなくなるプレッシャーを感じていたか)
チームとしてプレッシャーを感じていたかと言われたら感じてはなかったと思いますし、僕も別に感じていたわけではないので、自分たちのスタイルは出しましたが、そこで点が取れないと自分たちのリズムにできないですし、ああいう先制点を許してしまうと、ゲーム展開も難しくなってくると思うので、特にセットプレーでやられてしまうと難しいと思います。
(優勝の可能性が消滅したが)
本当に優勝したかったですし、優勝できるチャンスが今日まであったので、最後の最後までやりましたけど、そこに届かなかったのは力不足ですし、前半戦のアウェイ神戸戦や、ホーム開幕戦、そういうところで勝点3を取り切れなかったのが後々響いてきたと思いますし、そこで勝っていれば今の順位は違ったと思うので、勝点1、勝点3の重みを感じさせられました。
(サンガの歴史史上、最高順位の可能性はまだ残っていますが)
僕たちがやらないといけないのは、残り2試合全部勝つことです。
それを絶対にしないといけないと思いますし、5位、6位で終わるのか、3位で終わるのかで、次の年も変わってくると思うので、そのためにも残り2試合に向けてまたチームとして準備していきたいなと思います。
(残り2試合でどんなサッカーをみせたいか)
前からアグレッシブに行くこともそうですし、最近は複数得点で勝てていないので、そういうゲーム展開に持っていかないといけないですし、クリーンシートもしないといけないと思うので、高い目標設定でやっていきたいです。
(ここ数試合、常に満員のスタジアムですが)
今年は当たり前のように2万人を超えるサポーターが駆けつけてくれてありがたいですし、今日もサポーターがバス待ちをしてくれていて、自分たちは震えたので、そういった意味でも勝利を届けないといけない中で、勝てなかったことは、サポーターの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、まだ2試合あるので、そこで示したいです。

