試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
今日の試合、我々だけ日程が遅かったので、我々の順位の近い、もしくはそういうところの結果を気にしながらやる形でした。Jリーグの歴史の中でJ1でチャンピオンになったのは11クラブしかなくて、自分たちはその12クラブ目の歴史を、過去チャンピオンになったチームが見せてきたスタイルではなくて、自分たちが信じきったもので勝負しようとミーティングからマインドセットしてやってきました。湘南さんがクリーンにファイトしてくるのは状況的にわかっていて、前半ちょっとアクシデント的な失点を食らって苦しい展開になりましたけども、退場者も出した中で、やはり選手はそこに向かってやっていきたいということが明確にわかりましたし、1人多い湘南さんよりも総力では見劣ってなかったと思います。我々のストロングを出して最後勝ち点1を取ったこと、別にその1が大きかったとは思わないですが、大きかった部分としては、鹿島さんに対して我々の目標はもうはっきりした。今度の試合のマインドセットとしては、残り4試合、勝ち点5離れている相手に対して自分たちから仕掛けていく、それに対して多くのサポーターが今日も来てもらいましたけども、彼らの声援を借りながら京都の亀岡の地に、試合が終わるとき、綺麗な夕焼けか雨が降っているのか想像できませんが、みんなの声援がその景色をもなお一層綺麗にできるように自分としては準備していきたいと思います。
選手たちは数的不利の中でよく頑張って非常にサンガらしい試合でしたし、湘南さんも非常に今日はファイティングスピリット溢れる、見ている人にとってはすごく面白い試合だったのではないかなと思いますし、私もここで長い間成長させてもらって、そういう意味も含めて心に残る試合になったかなと思います。
(失点シーンで後ろ向きのプレーなどらしくないプレーも見られたと思うが前半を振り返って)
現象だけ見たら「らしく」ないんですけど、僕は逆に「らしいな」と思っていて、やはりてっぺんを狙っていくチームとして、もちろん経験値があればそういうことも乗り越えられますが、今年、昨年、一昨年含めて、ディフェンスラインの中であのように引っかけられて失点は中々なかったと思います。それも含めて選手がそういう責任を背負っていることであのような現象が出てくると思います。僕がさっき言ったのは、楽しくやろうとか、この状況は自分たちにとって幸せなんだから思い切ってやろうぜって言葉だけじゃなくて、自分たちに課せられたいい意味のプレッシャーをはねのけない限り、クラブとしても選手としても成長がないと思います。あの失点は大きな代償でしたけども、彼らが勝ちたいと思ってるからこそあのようなことに繋がったのは間違いないので、もし責められるとしたら、僕の采配とかやらせ方が悪かったと思いますし、選手として自分の全力を出してくれたと思います。
(後半に向けて選手交代含めた狙いは)
湘南さんの状況からして、スリーバックの両脇が攻撃参加してくることはほぼないと思っていたので、数的不利ですけど中盤の枚数はうちの方が多くなって、彼らがタイチ(原選手)のワントップに対して3人余る中で、どこかでフリーが出て、中野のミドルシュートやマサヤ(奥川選手)の収まりから点が入るような場面は何回か作れると思っていました。もっと後ろから攻撃参加をしてこられるとあのシステムの形では少し難しいところもありましたけど、そういう意味では我々として、後半ピンチもありましたけど、予想の範囲内で収まったかなと感じてます。
(退場になった後の前半の残り時間の決断が大きかったと思うが、前半の残り時間、後半含めてどのような考えだったか)
定石であればセンターバックが退場したのでセンターバックを入れますが、あの時僕たちはビハインドだったので、少々長いボールを収められても、ラインをコンパクトにして後ろからセンターバックも含めて攻撃参加できるような形の方が追いつけるかなと。そこはちょっとギャンブル的な采配でしたけども、選手に理解させてやらせたつもりです。
試合というのは置かれている状況などで、同じ0-1でも重くのしかかったり、逆に開き直ったりできると思います。今日に関して言うと、準備していたわけじゃないですけども、須貝がセンターバックをできるのは練習を見ていてわかっていたし、そこをたくさんやらせたわけじゃないですけども、彼の高校生の時から見ている僕としては、安心して任せられたところもあります。まさか点を取るとは思わなかったですけども、PKを奪取して、点を取って、後ろにいながらも素晴らしい活躍をしてくれたなと思います。
(優勝するために残り4試合の改善点は)
直近6試合の勝点は自分でもわかっています。ただ、8月は4回とも勝ったということで言うと、いかにシーズンが押し迫った1試合が両チームにとってプレッシャーがかかっていく。僕たちは今まで残留というプレッシャーを乗り越えた経験しかないですが、残留争いであれば今日みたいな失点の仕方は絶対なかったと思っています。自分たちがいかに平常心でやるために、プレッシャーを逆に跳ねのけるぐらいの力強さを持たないと、当然この4試合を乗り越えていけないと思います。平常心でやろう、いつも通りやろう、この状況は我々にはどうにもできないんだから考えないでやろう、というのは言葉としては簡単ですけど、実際、真剣に勝ちたいと思っている選手にそれはもう不可能なので、やはり不可能な自分の感情をしっかりコントロールしながら、チームとしてやるべきことを最後まで貫いていくことです。今日あの展開でも、最後タイチ(原選手)が送ったクロスが入っていれば、我々にとっては非常に劇的な展開になってましたし、そういうものを信じてやり続けられるかどうかっていうのが1番大事だと思います。この4試合理屈じゃない、そういうところも含めて、選手と一緒にまた4試合成長していきたいなと思います。

宮本 優太
(退場があった後、センターバックに入った須貝選手との連携で意識したところは)
小さい部分ですけど、人が1人少ない分、競り合いには1人1人オンリーで行かなきゃいけないと思っていたので、負ける前提として、しっかりチャレンジ&カバーをはっきりしようと声をかけていました。
(鈴木章斗選手を良く抑え込んでいたが)
僕はあまり焦らず、ヒデくん(須貝選手)が臨機応変にやってくれたなって、すごい感謝しています。
(スピードある2人で、相手の攻撃に対応できた手ごたえは)
いくつか危ないシーンはありましたけど、しっかり声を掛け合いながらディフェンス4枚で守ろうっていう気持ちがはっきりあったので、そこは良かったなと思いますね。
(数的不利の中でも後半攻撃的に行けていたが)
リスクを冒さなきゃいけないところはしっかり冒して勝ちに行くってことは、ハーフタイムの時にみんなで話し合っていました。チャレンジするところはチャレンジして、取られたら後ろはしっかりディフェンスラインで守ろうっていう話はしていたので、みんな上手くチャレンジしてくれたかなと思います。
(同点ゴールの起点となったプレーについて)
楓喜(山田選手)に、中野伸哉選手の足がつっているからこっちに持ってきてくれってお願いされていたので、あそこは思い切ってチャレンジした結果でした。
(優勝争いにとどまれたと思うが)
僕らが全部勝っても他力だと思うので、相手をどうこうコントロールできないことですけど、少なからず優勝は残されてるので、そこは諦めず頑張らないといけないなと思います。
(優勝争いに向けて)
今までの僕たちの成績や、クラブの歴史を考えると、優勝争いできているのはものすごく嬉しいことですし、ファン・サポーターに、地域に、何か恩返しできるとしたら、結果としてリーグタイトルを獲ることだけが僕らのミッションだと思います。少ない可能性かもしれないですけど、みんなで諦めず頑張っていきたいなと思います。

須貝 英大
少し入りの部分で相手のパワーを受けてしまった部分もありますし、自分たちのゲーム運びをしていく中で、少し相手が攻撃しやすいような奪われ方をしてたので、そこはどうしても試合の流れを左右してしまうところだと思います。前に行きながらも、そこのボールの失い方は、いい距離感を作っていればいいんですが、2回、3回続いてしまうと、自分たちの距離が悪くなって、カウンター気味になって点を取られてしまう。そこからじゃあ自分たちでギアをあげようって言っても遅くなってしまうので、そこのミスの仕方というかゲームの入り方は、自分たちの中ではっきりしてるんですけど、より質を求めていきたいなと思います。
(数的不利の中、前へのベクトルが失われなかったと思うが)
受ける動きをやめてしまって、シンプルにボールを蹴るだけになってしまったら意味がないですし、そこはとにかく自分たちが強いポジションをとって、いい形でボールを保持すれば、必ずゴールに向かっていける自信がありました。いいポジションを取るところと、オープンになったらしっかり背後の動きを忘れないってところをハーフタイムにも監督から言われていて、90分間通してできたかなと思います。
(次の古巣の鹿島戦への思いは)
生半可な気持ちでは勝てない相手だと思いますし、必ず相手は倒しにくると思うので、まずメンタルでやられない。戦術も大事ですけど、特に鹿島相手っていうのはメンタル勝負だと思っています。素晴らしい状況で、素晴らしい相手に対して、スタジアムの雰囲気も最高の雰囲気を両チームのサポーターが作ってくれると思うので、それを自分たちは浮ついた気持ちになるんじゃなくて、優勝に捉われすぎずに自分たちにしっかりベクトルを向けて、いい準備をしていくだけかなと思っています。すごく楽しみなゲームになると思います。
(鹿島時代は苦労していた印象だが京都に来てからの自分の変化をどう感じているか)
鹿島時代は自分で難しい状況を作ってしまいましたし、自分の甘さをより見つめ直せるきっかけ、成長できるような言葉をたくさんいただきました。そういった中で見つかった自分の甘さや、もっともっと練習しなきゃなっていう自分に気づけたので、本当に感謝しています。その中で京都に来る決断をして、その学びがあったからこそ今の自分があるんじゃないかなと思います。
(そういう意味でも個人的にも大きな意味のある試合になると思うが)
そうですね。鹿島を倒さないとやっぱり優勝はないと思いますし、そのくらいの素晴らしいチームでもあるので、自分たちは勝つしかないこういう状況の方が逆に京都にとってはいいと思っていて、しっかり切り替えて、いい準備をしていきたいなと思います。
(鹿島戦のポイントは)
どんな状況でも鹿島は慌てない、いい時も悪い時も常に自分たちで主導権を握っているっていうのが鹿島の良さだと思ってるので、とにかくゲームの入りかなと思っています。神戸と鹿島の試合を見ても最初から神戸がフル出力で襲いかかってましたけど、ああいった形を最初から出すことによって、鹿島の良さが出にくくなると思います。とにかくそのペースに飲まれないように、先手先手を取ることを意識してやっていくべきかなと思います。