試合情報

Instagramでも、フォトギャラリーをチェックしよう!
@kyotosanga_official

ハイライト

  • 監督コメント
  • 選手コメント
曺 貴裁 監督

連敗していたことも含めて、自分たちが今年どこの位置にいくかを試されるような試合でしたし、何人か怪我人が出た中でも総合力で勝つってことで言うと、今日も原大智がアクシデントで交代しましたけど、全員の力が必要だという、今シーズンを象徴するような試合になりました。

町田さんを分析していた時のポイントや、自分たちが必ず出られるところは試合の前から共有していましたし、ロングスローで失点しましたけど、前半から概ね流れは悪くなかったと思っているので、後半相手の足が止まった時に交代選手を使って、上手くいったと思いますし、非常に充実した90分+アディショナルタイムになったと思います。

今朝のバルセロナとインテルの試合を観てもわかりますけども、完全にインテルがそのままいくかなってところを3点返したバルセロナの力強さ、それでもサッカーの神様はそこで終わらせない。インテルに勝利を与えるってところは、ほんの少し、誰かが、どこかだっていうところが勝負を分ける。一連の試合を見て、僕たちにはどうにもできないことももちろんありますが、地球の裏側ではああいう試合をくり広げている仲間と言ったら失礼かもしれませんが、そういう敬うべき存在がいる中で、我々も絶対にそこに近づくために、マインドセットだけはしようということで話はしましたけど、チャンピオンズリーグの試合ほど華麗で皆さんの心を打つ試合ができたかわからないですが、国内ではそういうものに近い試合ができたと思いますし、町田さんには去年2戦して2敗と非常に悔しい想いをしただけに、今日は戦術の狙いも含めていろんな意味で1つ進んだ戦い方ができて、最後に劇的なゴールで勝利できて本当に幸せです。

(終盤3バックに変更して最低でも勝点1を持って帰ろうと狙いもあったと思うが、その中でも勝点3を掴み取った選手たちの働きについて)

町田さんの得点はフリーキック、コーナーキック、ロングスローを含めてクロスやサイドからのゴールが7割以上なので、我々の事故が起きるところで後ろの枚数を多くして、ただ枚数を多くしたからといって前に入るチャンスがないとは思っていなかったので、前の3人の力と中盤の飛び出す力、サイドのスピード感はあったと思いますし、ああいうチャンスが1回2回は来るかなと思って、残り5分かけましたけど、結果的にはうまくいったと思います。

(後半、平賀選手を投入した狙いは?)

大空はアカデミー出身の中でも非常に苦労して今まできていますけど、1年目でマリノス戦で取ったゴールが幻のゴールになってから、また苦しい時間がありましたけど、代表活動も含めて、前を向いた時のスピード、突破力、得点にかかるアイデアは非常にあの年代で高いものになっていますし、状況判断とかいろんな意味でさらに力がついてくれば、これから先、非常に楽しみな選手になってくると思うので、まだまだ彼が見ていない景色を見せてあげたいなと思いますし、また代表活動もありますけど、サンガでのゴールはその仲間たちにも刺激になるんじゃないかなと思います。

(今日キャプテンを務めた福田選手、ここまで苦しい時期を過ごしてきたと思うが、ここで結果に結びついたことについて)

シーズンでも出遅れた感があって、試合に使っても彼らしいプレーがなかなか見られないところもありましたけど、彼はそこの反発力を持っている選手なので、人間はそういうところで苦しまないと次の道が見えてこないってことはすごくわかりますし、あのタイミングで、あの時間で、左足のあの振りでゴールマウスに持ってこられるサイドバックは日本にもそんなにいないと思うので、そういう意味では非常にこれから楽しみな選手です。彼が1つ結果を出してくれたのは、チームにとっても明るい材料かなと思います。

(原選手が交代した中で、どういう風に攻め方、守り方を変えたか)

大智が入ると基本的には彼にボールを入れて収めて、その中から二列目が飛び出してくる形が多いですけど、ムリロを真ん中にする形も練習試合では何度も試していますし、奥川はこの前はスタメンでしたけど、途中からあそこでボールが収まって推進力もあるので、あまり長いボールを使わずに、裏に誰かが走った後、そのギャップでムリロが受けたり、福田が裏に抜けた後に奥川が止まって、相手のボランチとスリーバックの脇で前を向ければチャンスがあるかなと思ったので、そこは原が入るのと、長沢が入るのは、あの2人は同じようなタイプですけども、そういう意味では選手もそこの意図を理解していたと思いますし、後半、長沢を入れたのも逆に相手の3バックが疲労してきた時に、ああいう選手がいるとすごく嫌だろうなってところで早めに投入しました。長沢含めてすごくよかったかなと思います。


福田 心之助
2 DF
福田 心之助

(ゴールを振り返って)

もうチャンスだと思ったので、思い切って上がりましたし、ボールがこぼれてきた時にはもう思い切って、ミドルは自分でも得意にしているところだったので、しっかり振り抜けて、決まって良かったです。

(ダイレクトで左足は難しいボールだったと思うが)

そういうシュートに関しては遜色ないというか、右でも左でも、逆に左の方がリラックスして打てたのかなって思います。あの瞬間、本当に良い意味で無だったというか、枠に入れるってことだけ意識したので、それが良い方に出たかなと思います。

(この時間でも4人、5人の選手がペナルティエリア内に入ってきたのが、京都らしいなと思ったが、チームとして意識できていた?)

交代選手がチームに勢いをもたらしてくれましたし、あの時間帯にボックスに入っていけるのが今年のサンガの強みだと思います。今年後半での得点が多いですけど、総力ってところではどのチームにも負けないって思っているので、自信を持ってやれましたし、結果的に僕じゃなくても誰かがゴールできていたんじゃないかなと思います。

(キャプテンマークを巻いて試合に入ったというところもあったと思いますが)

そうですね。正直、今日、監督にキャプテン頼むなと言われてから、自分の中では整理できたというか、Jリーグで初めてキャプテンマークを巻いてチームを引っ張っていくっていうのに、チームを鼓舞してというよりは、プレーでチームを引っ張って、僕が1番勝ちに貪欲で、そういう熱量をチームに伝染させられたら、自ずと良くなっていくと思いました。僕自身も良いプレーができると思っていたので、そこに関しては、できたのかなとは思います。

町田さんというすごく難しい相手に当たり前のことを当たり前にやること、ロングボールが多い中で、カバーを怠ったらやられてしまいますし、逆に、最後走れなくなって、総力で負けたら意味ないってところでは、1番はやはりプレーで体現しようと思ってピッチに入りました。

(去年の悔しい想いもやはり大きかった?)

そうですね。2試合ともフルで出ていて、とても印象的でしたし、順位とかは関係なく京都がチャレンジャーの気持ちでやりましたし、少しデータで見れば、ホームで町田さんはあまり勝率上げられていないってところで、1点取られましたけど慌てることなく、ミーティングでも残り15分まで0-1でも大丈夫だと話していたので、そこが上手く全員のマインドセットがされて、1点入った後の勢いはあったので、データ分析が上手くチームに浸透していたのかなと思います。

(そのデータがあったから最後に得点を取りにいくことができた?)

それがなくても、1-1の状況だったら行くと思いますけど、自信というか、そういうデータがある以上、そこには何らかの相手の原因というか、こっちのパワー次第では上回れると全員が思っていたので、それがうまく結果に出たと思います。

(今年なかなか苦しい時期が続いてきた中でどう乗り越えたか)

昨シーズン、ほとんどの試合に出てきて、今年は怪我したっていうのもありましたけど、外から見て、自分がいなくてもチームが上手くいっているもどかしさというか、そこに自分の中でギャップがありましたけど、僕はそういう良い人生じゃなかったというか、振り返っても簡単にレギュラーを奪えてどんどん登っていくというよりは、たくさんの壁を乗り越えていく中で、気づいたらそういう立ち位置に立っているだけなので、乗り越えないといけない壁が来たと思って、毎日毎日を必死にやっていました。それが今、形になって、少しずつ報われてきたのかなと思います。


続きを読む
平賀 大空
31 FW
平賀 大空

(得点シーンを振り返って)

雅也くん(奥川選手)がラインギリギリのクロスを上げる感じでしたし、良いところには来ないだろうというか、ニアあたりに引っかかるだろうなって意識していて、それが自分の頭のところに来たので、ああいう場面はキーパーにいってしまうことが多いと思いますけど、ニアにちょっと浮かしてあげてくれたのは、ゴロでは多分無理だったと思いますし、すごい技術だなと思いました。それをファーに打てたのは、大きかったと思いますし、ボールスピードもそこまでなかったので、振るのは難しかったですけど、上手く体は開けたと思いますし、ファーに打てて良かったです。

別にゴールを見ていたわけではなかったので、とりあえずファーに送るイメージで、最悪流れてもシュンさん(長沢選手)がいるだろうっていうイメージだったので、それがポストに当たったのは、そこはもう運が良かったって感じです。

(原選手がいない中で、どう攻撃していくかという形だったと思うが)

大智くん(原選手)が出ていると、その高さを生かす形になってきますけど、逆に自分的にはより足でやろうっていう意識が出てきて、そっちの方が自分は光ると思っているので、そういう流れで最初入れたっていうのは、自分の中ではリズムが作りやすかったですし、負けていたこともあったので、やることはわかっていましたし、そこで同点ゴール、自分がもう1点取れたらベストでしたけど、勝ちに繋げるってこと、引き分けで終わらなかったのは、もう1個自分の評価が上がるって考えたら、とても大きかったかなと思います。

(1-1の場面でも、奪われてもそれ以上に自分が戻って、仕掛けていく場面もあったが)

練習でも自分がこういう風に仕掛けたいって意欲は出していってるつもりなので、それを仲間がわかってくれて、そこはもう取られてもいいからっていうのは、チームの1個の攻撃パターンとして持ってくれていて、自分の中では取られても安心できる、仲間を信頼できているので、逆に信頼されていることも感じています。逆にそこで仕掛けなかったら自分じゃないというか、そういう意味では、今年の最初の方に比べると、自分の中でもやりやすくなっていることは感じるので、最近は途中から出ても、セレッソ戦もそうでしたけど、特に迷いなくやりきるっていうのは、成長を感じています。

(川崎F戦で途中出場と途中交代で、落ち込んだとは思うが、どのようにメンタルを回復してきたか)

逆にその時間を練習にあてられるというか、足りないとこはまだまだあることはわかっていたので、中途半端に試合に出たりすると、練習も少し気を使わないといけないとか、体のことを気にしないといけないってなりますけど、そこで1回ベンチを外れて、そういうことも経験した中で、この時間をうまく使って今は練習しろって言われているんだなと、逆に追い込めましたし、自分の得意なとこを伸ばす時間に使えたのは、試合を経て1回外れたことでまた見つめ直す時間があったので、僕的にはとても良かったかなと思います。

自分が京都の武器になればと思って、練習で1対1ばかり、ずっと1対1ばかりやって、そこで徐々に自信がついて、練習でも仕掛けたいっていう意欲が出た中で、仲間もお前は行けっていう信頼を得られていると思うので、そういう機会を得られたことは良かったです。

続きを読む