試合の内容に関しては、リーグ戦からスタメン10名を変更し、このメンバーが見せるべきものが我々の今後のサンガの指針になっていく、方向性になっていくってことを選手と共有してやってきました。試合のスタートから選手が勇気を出して相手コートに入って、我々が今年目指すサッカーに近づくようなテンポで試合を進めた時間、後半もそういう時間帯が多かったと思いますが、長野さんのホームスタジアムでの最後まで諦めない気持ちが延長まで行って、最後は突き放されて勝ちには持っていけなかったですけれども、本当に出た選手はここ最近のこう停滞感というかやりきれなさっていうものを払拭して、非常に アグレッシブに戦ってくれたと思います。後半の立ち上がりの15分、20分でもう1点決めて、さらに追加点というような形が取れれば良かったですけれども、間違いなく次の神戸戦に繋がっていくという実感はありますし、今日、選手同士が本当に1つになってやってくれたっていう瞬間に立ち会えたというのは、まだまだこのチームは死んでないっていう風に自分でも再認識しました。今日のゲームをベースにしながら次にまた向かっていきたいですし、今日出たメンバーは必ず神戸戦にもまたそのエネルギーを出してくれるなっていう確信があるので、しっかりメンバーを選んで次に向かいたいと思います。

ユースから上がった飯田が初めて先発して、延長戦に入るまでプレーしましたけど、本当に非常に素晴らしい出来で、僕もここまできちっとプレーできることにいい意味で驚きをもらいました。サンガのアカデミーで育った選手が公式戦に出て、堂々としたプレーを見せてくれるっていうのは、颯太（川﨑颯太）の背中を見て色々な選手が育って、飯田が入ってきて、またその背中を見て、ユース、ジュニアユースの選手が続いていけるというとこで言うと、収穫もあった試合だったと思います。

（前半いい形で得点できましたけども、後半は相手に手を与えてしまって、リーグ戦から何度も重ねて行ってきてるようなシーンだった印象ですが）

最初の20分は自分たちのペースでやっていて、やはりあそこで3点目を取れるかどうかのところで今苦しんでますけども、前半見せたことがピッチで飛ばしすぎだったとか、ゲーム配分を考えなきゃいけないみたいには一切思ってなくて、もちろん結果的にはそういうことは出てると思いますが、サッカーというのは、アジアカップでもワールドカップでも、ご承知の通り、日本がロシアで0-2から3点入れられたってところも、2－0になったから展開が変わってくるだけで、そういうところの現象を持って、悪い方に感じたくはないかなっていう風に自分では思ってます。

（試合後にミーティングで長い時間とられていましたが）

今日の試合に関して選手同士で思ったことを言ってほしいというところで時間を取りました。選手の中で今日のうちに解決しなきゃいけないところもあったので、明日に引きずらず今日選手同士で話させて、きちっと次に向かわせるためにそういう時間を取りました。

（今後に繋がるところがあった反面、結果としてやはり負けてしまった。この相反するところどのように考えていますか）

非常に厳しい時間を過ごしてるなと思いますし、こういう試合でも勝ち切れないのかって、自分の力のなさを本当痛感するところです。ただ、僕が1番選手を信じなきゃいけない立場ですし、このチームを信じて指揮を取っていくんであれば、それを100パーセントやっていかなきゃいけないと思いますし、 本当にここまで来てもらったサポーターの皆さんとかには申し訳ないと思うんですけど、我々のピッチでの雄姿を後押ししてもらいたいなっていう風に思います。