【U-18】韓国遠征(活動報告)
2025/8/21| U-18 アカデミー
8月9日(土)から8月13日(水)まで、京都サンガF.C. U-18が韓国遠征を行いました。
今回の遠征の目的は、韓国強豪チームとの対戦を通して、選手、チームの育成と強化することです。また、選手が海外でのコミュニケーション、生活の経験することです。
韓国のチームとのトレーニングマッチ3試合を通し、チーム、個人として強みや弱みを感じることが出来ました。改めて、海外で生活するためのコミュニケーション必要性を感じました。
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活動報告
8/9(土)
現地到着後、翌日から始まる試合に向けて、モチベーション高くトレーニングを行いました。
8/10(日)
午前中は蔚山市内でランニングを行い、午後の試合に向けててコンディションを上げました。
午後からは温陽体育公園サッカー場にて、AFCチャンピオンズリーグにも出場経験のある光州FCのユースチームと試合を行いました。
試合は、韓国サッカーならではの身体の強さを感じながらも、サンガのストロングであるプレスの強度と終盤まで落ちない持久力で相手を上回り、韓国遠征初戦を勝利で終えました。
各選手が韓国のこの年代のトップレベルの選手と対峙し、個人の強み、弱みをしっかりと体感して、次の試合でさらに成長したいと感じました。
対戦 | 光州FC(韓国) |
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結果 | 京都サンガF.C.U-18 2-1 光州FC(韓国) (1本目0-0 / 2本目1-0 / 3本目1-1)※40分×2本、30分×1本 得点者:酒井滉2 |
8/11(月)
午前中にミーティングを行い、前日の光州FCとの試合のゲームの振り返りました。
監督からの「戦える選手とはどんな選手か?」という問いに対し、各選手の思いをチームで共有し、今回の遠征で一人ひとり、そしてチームで実行する目標を設定しました。フィジカルや体格で優れた相手に対してサンガの強みである、強度、攻守の切り替えを連戦でしっかりと表現し、成長することを再確認しました。
午後からはパンオジン体育公園にて、蔚山現代FCと試合を行いました。
結果は以下の通りです。
対戦 | 蔚山現代FC(韓国) |
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結果 | 京都サンガF.C.U-18 2-2 蔚山現代FC(韓国) (1本目1-1 / 2本目1-1)※40分×2本 得点者:三原、寺本 |
蔚山現代FCは、韓国でも有数のユース世代の選手が所属する強豪です。
初戦より、体格、身体能力がさらに高い選手が多くいる中で、先制点を奪取したものの、一瞬の隙を突かれ逆転される展開となりました。
しかし、サンガは連戦の中でもプレス強度を落とさない事や相手を見てプレーする事で自分たちが試合の主導権を握り、同点に追いつきました。
さらに、追加点を奪いに行くためにギアを上げチャンスは作るもゴールは奪えず、引き分けとなりました。
8/12(火)
午後からはヤンドクススポーツタウンサッカーフィールドにて、浦項スティーラーズと試合を行いました。
結果は以下の通りです。
対戦 | 浦項スティーラーズ(韓国) |
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結果 | 京都サンガF.C.U-18 4-1 浦項スティーラーズ(韓国) (1本目3-1 / 2本目1-0)※40分×2本 得点者:昌山、松本悠2、酒井滉 |
前半開始早々に失点するも、3連戦の疲れを見せない攻守の切り替えの速さで相手を圧倒し、徐々にサンガが試合の主導権を握りました。そして同点に追いつき、セットプレーなどで得点を重ねて、逆転し突き放しました。
相手はスピードのある選手、190cmを越える身長選手など、個人に特徴を生かしたプレーに苦戦する時間帯もありましたが、チーム全員でカバーし合い、サンガのプレースタイルであるハイインテンシティを80分間継続し、見事勝利することが出来ました。
選手コメント
本多敦(高校3年生)
韓国遠征を通じて、自分たちも十分に戦えるという手応えを感じました。
韓国のチームは体格が大きく、フィジカルの強さも際立っていましたが、前半のうちに体力が落ちることが多く、その部分で大きなアドバンテージを得ることができました。
また、試合全体を通して自分たちの方がチームとしてのまとまりがあり、自信を持って試合を運べたことが勝敗を分けたと感じています。
ただ、個々の身体能力に目を向けると、まだ相手に劣る部分も多く、今後は体づくりにも一層力を入れていく必要があると感じました。
この遠征で得た経験と学びを糧に、今後の成長につなげていきたいと思います。
三原煌平(高校2年生)
私は韓国遠征を通して、オンザピッチ、オフザピッチ、どちらにおいても貴重な経験をすることができました。オンザピッチでは韓国を代表する選手と戦いフィジカルの差を実感しました。しかし、サンガが日頃から大切にしているインテンシティや技術の部分では、韓国のどこのチームにも負けていないと感じる事が出来ました。
オフザピッチでは、韓国の文化に触れ、感性を深め、様々な学びを得る事が出来ました。特に、衛生環境や設備のところで日本がいかに恵まれているかを学べました。自分たちが日頃からたくさんの人に恵まれいてこそ快適に過ごし、サッカーに打ち込めているのだと再確認することが出来ました。
今回の海外遠征で学んだことを生かし自分の目標である、代表招集、トップ昇格やチームとしてのプレミアリーグ昇格に繋げていきたいと思いました。
松本瑛太(高校2年生)
今回の遠征では普段の国内試合では得られない刺激をたくさん受けました。韓国のチームは球際が強かったり身体能力が高かった印象でした。特に攻撃時のカウンターのスピードがレベルが違うくらい速かったり、個の部分で日本のチームとの違いが大きいと感じました。その中でどれだけ冷静に自分たちのサッカーができるかが問われ、課題と成長どちらも感じとれた遠征だと思いました。自分は体格面で優れない分、怪我をしない体作りはもちろん、他の長所で補わないといけないと思いました。
また、文化面では言葉や食事、生活習慣の違いに触れ、サッカー以外の部分でも様々なことを学びました。慣れない環境の中で通訳の人の助けもあり、仲間と協力しながら生活することで、チームの結束力もさらに高まったと思います。
今回の遠征は、負傷もありなかなか自分の思い通りにはいかないことが多くありましたが、まだまだ成長できることを知れた貴重な体験になりました。
松本悠臣(高校3年生)
韓国は、全体的に平均身長が高くて、その中でも縦への推進力がある選手が何人もいたり、前で収めれて起点になれる選手がいてどのチームも力を持っていました。押し込まれる時間がありしんどい時もありましたが、普段から意識を高く、高い強度の中で練習している分、抑えることができたり、後半に運動量や技術、判断で相手を上回ることができたと思います。この3戦、拮抗した試合が多く、ゴール前でのクオリティや決定力がチームとしても個人としてもまだまだ課題だと思いました。
オンザピッチでもオフザピッチでも言葉が通じないので、コミュニケーション力はとても大事だと感じました。これからプロサッカー選手になって海外で活躍していくためには、他の国の言語も話せる必要があるとこの遠征を通して改めて実感しました。
今回の遠征を通して、サッカーの部分では自分達の強み、身体能力や体格差を肌で感じ、オフザピッチでは異国の地での環境や食事、コミュニケーション能力の必要性など、様々な事を学ぶ良い経験になりました。
今回対戦していただいたチーム、遠征をサポートしていただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
残りのプリンスリーグ後半戦にこの経験を活かし、プレミアリーグ昇格に向け走り切ります。