試合情報
ハイライト
- 監督コメント
- 選手コメント
前節・アウェイの湘南ベルマーレ戦で自分たちらしさを出すというよりは、相手の勢いに少し飲まれて前半の立ち上がりからシュートも打てず消化不良の試合になりましたので、今週、もう一度自分たちのサッカーを思い出してやっていこうと練習に取り組んで来ました。それが今日の試合内容の良化につながったと思います。今日、FC東京さんという力のある相手に選手たちが見せた試合の7割8割は、昨季以上にダイナミックでゴール前に迫っていき、果敢に果敢に攻めきってくれました。得点は入らなかったのですが、セットプレー含めて数々のチャンスをつくってくれたことを考えると、得点さえ決めてくれればパーフェクトな試合になったと思います。そして、こちらの足が少し止まった時に決めてくるのは、さすがJ1のストライカーであり、力のあるチームだと感じました。ただ、研究されようが、雨が降ろうが、風が吹こうが自分たちのアドベンチャー精神を失って戦うつもりはまったくありません。勝てなかったのは残念ですが、今日のように今季のリーグ戦の中でも一番と言える戦い方は、次につながる内容だったと思います。
●立ち上がりから20分ぐらいは非常に良かったと思うのですが、どのように評価されますか?
相手のシステムとの噛み合わせで自分たちがやるべきことを整理して臨んだつもりですし、コーナーキック含めて相手のゴールをこじ開けるに値するチャンスがありました。そこで点が取れて、さらに2点目、3点目を取ることができるのがJ1の中でも実力のあるチームだと思います。しかし、我々はまだ足りないところがあったというだけで、そこに至るまでのプロセス自体は間違っていないと感じました。今日、来ていただいたファン・サポーターの方々に対して、J1のチームとして我々は堂々と戦うんだという意思は改めて示すことができたと思います。負けたに関わらず大きな拍手をいただきましたが、それで満足するのではなく、それを力に変えてより攻撃的に得点を取れるチームにしていくため、スタッフと選手で努力していきたいという思いが強くなりました。
●相手の最初の決定機でゴールを決められましたが、J1クラブの力を感じますか?
試合の一番最後のウタカ(ピーター・ウタカ選手)から白井(白井康介選手)にボールが渡ったシーンでは、シュートを打った地点がゴールに近かったですが、あの場面が象徴するように、あのようなところで決めて試合をリードしていくための体験値や経験値がチームに足りないのは確かです。今日は自分たちが綱渡りのようなサッカーをして土俵際で残るのではなく、最初から相手を押し出すようなサッカーができるよう果敢にトライしようとした結果、押し出しきれなかったのだと思っています。うっちゃりと言いますか、今日のように最初のピンチで決められたことを教訓にしたいです。ただ、70数分まで大きなチャンスをつくらせなかったという収穫もありますし、我々もチャンスをつくっていたという事実もあります。それで満足するのではなく、その事実を結果につなげていくトライをこれからしていきたいです。
●後半のメンバー交代とシステム変更の狙いを教えてください。
相手が攻め残りのカウンターで2点目を狙ってくるのが分かっていましたので、要所要所に人を置くとともに、サイドにフレッシュな選手を入れて相手を押し込む形を狙っていました。これはキャンプからずっとやってきたことですが、ひとつのトライとして実践しました。
●ボールを持った時も相手のプレスに対して怯まずに落ち着いてつなぐことができていましたが、どう評価していますか?
J1での試合を重ねる中で慎重になりすぎてボールを奪った後でも前方に入らないという部分がありましたので、選手に映像を見せながら修正しました。今日は選手たちはそれを実行してくれたと思います。ただ、メンタリティや考え方の改善だけでそれができるのであれば、常にそれを意識して表現していくのが我々のサッカーを遂行する上では大事になりますので、自分のマネジメントも含めて考え直していかなければなりません。今日に関して言えば、矢印が前に剥いた素晴らしいサッカーを選手たちが体現してくれたと思っています。
●宮吉拓実選手と福岡慎平選手を先発起用した意図を教えてください。
ケガをして練習に参加できなかった時期が少しありましたが、今日は彼らが先発としてピッチに立つべきタイミングだと思っていました。途中交代をしましたが、2人ともパフォーマンスが非常に良かったです。宮吉(宮吉拓実選手)はしばらくJ2でやってきましたがJ1の経験がありますし、シンペイ(福岡慎平選手)は初めてJ1でプレーしたようには見えなかったのではないでしょうか。雰囲気も含めて、堂々とプレーしてくれたことが次につながると思います。

福岡 慎平

荻原 拓也