【J2第35節vs長崎プレビュー】上位対決を制し、9月を全勝で締めくくる!
カターレ富山を迎えた年に一度の鹿児島ホームゲームを3-2で制し、今シーズン2度目の3連勝を飾ったサンガ。8月は2分け3敗と苦しい時期が続いたが、9月はこれで天皇杯も合わせて公式戦4連勝。順位を3位に上げ、今節は西京極で5位V・ファーレン長崎との上位対決に臨む。
富山戦もここ最近採用している4-4-2のシステムで臨んだサンガは、試合序盤こそ富山の積極果敢なプレーに手こずったものの、時間の経過とともに自分たちのリズムで試合を展開。後半立ち上がりにセットプレーから酒井のゴールで均衡を破ると、多彩な攻撃から前節は欠場となった横谷、途中出場の三平が追加点を挙げ、最後まで粘る富山を振り切った。
逆転勝ちを収めたジェフユナイテッド千葉戦に続き、接戦をモノにしたサンガ。特に後半からは、2トップを組んだ山瀬と横谷の躍動が目を引いた。福村は2人について「2人はボールを収めることもできるし、個人でも攻め込むことができる。前でタメを作ってくれたら、サイドバックも上がるチャンスが増えるし、やりやすいですね」と称賛。横谷自身も「(富山戦は)お互いにいいポジションを見合って、近い位置でプレーできていたし、お互いの良さを活かしながらこれからもやっていきたい」と相性の良さを口にした。
しかし大木監督は試合後、終盤に不用意な2失点を喫したチームに対し「ああいうミスで、ああいうプレーで取られるということは、相手に対して失礼と言いますか、最後までやってきているチームに対して、気持ちを返せないようなプレーだった」とコメント。「90分通して隙のないゲームと言いますか、サッカーに向き合えるようなゲームをしていかないといけない」と、3連勝にも今後に向けての反省すべき点を挙げた。
29日にホーム西京極に迎える長崎は、ここ2試合の連敗で順位を5位に下げているが、サンガとの勝点差はわずかに1。昇格を争うチームに負けるわけにはいかない。
5月に行われたアウェイでの同対戦では、相手のオウンゴールによる1点を守り切って1対0で勝利。しかしシュートをわずか2本に抑えられるなど、長崎の強さを肌で感じる試合だった。大木監督は「開幕直後からずっと上位につけていますし、全員が自信をもってプレーしている印象があります。しっかりと力をつけてきているチームには間違いない」と述べ、J2昇格初年度から躍進するチームを警戒する。
福村は長崎戦について、「前回の印象としてとても手ごわかったし、今回の戦いで僕らは違うぞ、というところを見せないといけない。しっかりとホームで勝って連勝をのばしていきたい」と力強いコメント。強さを認める上位との一戦だが、ここで連勝を止めるわけにはいかない。


