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2011.10.23
試合情報

【J2第17節 vs草津プレビュー】実力をはかる試金石になる試合

サンガは大分戦で大木監督の目指すフットボールの魅力がつまった攻撃を繰り出すことができた。各々がポジションにとらわれない大胆な動き出しでボールに絡み、パスが連鎖的につながっていった。

伸び盛りの若手がチームに活力を与えている。久保裕也が2ゴールを決めてJ2史上最年少複数得点記録を作ると、トップ下のポジションでは2試合ぶりのスタメンとなった中村充孝が自由自在に攻撃のタクトを振るい、「チームの中で自分に預ければという信頼関係は徐々に出来てきていると思う」と自信を深めた。

一方で、ベテランはしっかりと脇を固めることで存在感を示している。どのポジションで使われても安定した力を発揮する中山博貴は、大分戦では3トップのサイドに入ったが、巧みなポジショニングと気の利いたプレーでチームのリズムを整えた。中盤の底では秋本倫孝が目を光らせ、攻守の橋渡し役を的確に担った。

修正ポイントだった守備でも改善の兆しが見えてきている。「大分戦ではラインコントロールなど間延びしている時間帯もあったが、やりやすかった。その中でコンパクトに保つことを意識してプレーしていたし、そうすれば前の選手たちもどんどんプレスにいきやすいと思う。次ももっと自分がコントロールして、やっていきたい」。ケガから復帰し、徐々に調子を戻している染谷悠太の言葉にも熱がこもる。

草津は手強い相手だ。ここ5試合で4勝と波に乗り、5位に食い込んでいる。特に警戒すべきは好調の攻撃陣。勝利した4試合ではいずれも2得点以上を奪っている。チーム総得点の7割以上を叩きだしているラフィーニャ、アレックス、萬代宏樹の3人を自由にすると手痛い目にあうだろう。ただ、対照的に守備には課題があり、7試合連続失点中と綻びを見せている。機能し始めたサンガの攻撃陣がリズムをつかむことができれば、勝利はおのずと見えてくる。

サンガは秘めたるポテンシャルの高さを大分戦で示すことができた。次は継続して力を発揮できるというところを見せたい。森下俊は「次が大事。ここで負けてしまったら、前回勝った意味がなくなってしまう。連勝するとチームの雰囲気もよくなって乗っていけると思うし、何より選手たちに自信が生まれるんじゃないかと思う。とにかく結果を出したい」と力を込める。

リーグ戦8試合ぶりの勝利で長いトンネルから脱出し、浮上のきっかけはつかんだ。草津戦は今の実力が本物かどうかを見る試金石となる。サンガは難敵相手に成長した姿を見せ、今季アウェイ初勝利を飾って逆襲の足がかりにする。

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