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2018.10.03
その他

INTERVIEW TEAM KYOTO [対談]村山義彰×岩崎悠人

TEAM KYOTO
共に築いてゆく、京都の未来。

[対談]

一般社団法人京都府サッカー協会 会長 村山義彰 

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京都サンガF.C.13 FW 岩崎悠人

 

 

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苦境に立つ今こそ、TEAM京都でサンガを応援したい

 

ーー9月14日、京都新聞の朝刊に「TEAM京都」と銘打って、京都サンガへの応援広告が掲載されました。


村山会長

25万人の署名が集まって生まれたのが京都サンガです。低迷するといろんな声が出てきます。批判の集中やファン離れ・・・それではいけません。苦しい状況にある今こそ、我々はサンガを支えないといけない。そういう思いで、いろんな会社や後援会の方々にお声がけさせていただき、掲載することになりました。


岩崎

僕もその紙面を見ました。低迷している中でも支えてくれる人たちがいることを実感しましたし、その人たちをもっと楽しませないといけない、結果も残さないといけないと強く感じました。


ーー25年前に集まった25万人の署名。当時を詳しく知らないファンやサポーターもいます。


村山会長

もう一度、あの時の熱意を取り戻したいんです。京都人特有の気質というか、熱しやすく冷めやすいものがあるのかもしれません。ここでもう一度「サンガを応援しよう!」という気持ちを再燃させたい。そしてチームには結果を出してもらい、いい循環になっていければいいなと思います。私もホームゲームは西京極へ足を運んで観戦しています。観客って、一つ一つのプレーをよく見ている人が多いんですね。例えばボールを失った時、必死になって取り返しにいくのか。ピンチの場面を防げるかどうか。そこを見て、盛り上がるんですよ。そうした場面が多く出てくれば、仮にその試合で負けたとしても「よくやった!」と賛同してくれます。実際にJ2には、成績が良くないけれど観客数は増えているクラブもあります。そんなプレーを、サンガの選手たちにも期待したいです。残り試合が少なくなってきましたが、下位は混戦です。子どもたちの夢を消さないためにも、今季はとにかくJ2残留を果たして、来季へつなげてほしいです。

 

 

京都における、サンガの存在意義

 

ーー京都府サッカー協会は様々な事業に取り組んでいますが、その中で京都サンガはどのような存在なのでしょうか?


村山会長

サンガは子どもたちの夢です。子どもたちは具体的なモデルを見て、サッカーをより好きになったり、「もっと上手くなりたい!」と思ったりします。サンガには京都の人たちの身近にあるクラブとして、子どもたちの手本になるようなプレーや振る舞いをしてほしいし、大人が見ても感動するようなゲームをしてほしいですね。それがサッカーファミリーを増やすことにつながります。Jリーグには百年構想という理念がありますが、地域の人にスポーツを理解してもらい、サッカーを通じて元気になってもらいたい。その中心になるのがサンガなんです。京都のサッカーの根幹を成す存在だと思います。


岩崎

僕も2010年の南アフリカワールドカップを見て、日本代表になりたいと思いました。その時から「子どもたちに憧れられる選手になりたい」という気持ちがあります。なかなか結果が出ない中でも、名前を呼んで応援してくれる子どもたちがいるのはすごく嬉しいし、それを肌で感じることで「選手としてもっと上を目指さなきゃいけないな」と思います。まだプロとして結果を出せていませんが、見てくれる子どもたちにいい影響を与えられるようなプレーをしていきたいです。チームとしても強くなって、京都の街全体で日本を盛り上げていける、その中心に京都サンガがいるようになりたいです。


ーー岩崎選手は9月に行われたアジア大会でU-21日本代表として7試合に出場し、チーム最多の4ゴールを決めるなど準優勝に貢献しました。


岩崎

プロに入ってからゴールが遠くて、悩んだ時期もあったんですが、大会を通してゴールへの意欲や前を向くプレーを強く意識していました。そして、あの(日本代表の)ユニフォームに袖を通してプレーすることは特別です。小さい頃からの夢だったこともあるし、今回選ばれるまで少しメンバーから遠ざかっていて「やらなきゃいけない」という思いも強かった。覚悟を決めて、アジア大会に挑みました。


村山会長

私も試合を見ましたが、京都の選手が選ばれていることは誇りです。期待を背負って活躍してくれて嬉しかったし、これから年代別代表、そしてA代表を狙って欲しいですね。


岩崎

アジア大会の期間中にA代表のメンバー発表があり、そこに同世代の堂安律選手が選ばれました。いつも意識していた選手で、(先にA代表に入り)悔しい気持ちはあったんですが、また新しい目標ができたとも感じています。その目標に向かって日々の練習や食事への意識も変わってきました。そんな毎日が楽しいです。

 

 

新スタジアムとサンガが織り成す、京都サッカーの未来

 

ーー2020年には亀岡市に新スタジアムも完成します。


村山会長

京都では長年の夢だった球技専用スタジアムが、いよいよ2020年の春から稼動します。そこでJ1として、京都サンガの試合を開催してほしいですね。スタジアムだけがあっても駄目なんです。あそこが京都サッカー界のメッカとなってほしいです。いま、サブグラウンドを作ってもらえるように働きかけているところです。子どもたちの試合ができるのはもちろん、ユース年代の国際大会を行えたらいいですね。京都というブランドや街の魅力と、サッカーが融合できないか。新スタジアムに多くの人が集まって、サッカーの試合で盛り上がる。そんな夢を描いています。


岩崎

ピッチと観客席の距離感が近いのは、選手としても、お客さんとしても、気持ちが高ぶると思います。そんなスタジアムで早くサッカーがしたいです。


村山会長

環境整備では、吉祥院運動公園のグラウンドを人工芝にして、クラブハウス建設や照明のLED化も行いました。協会にそれほど多くの予算があったわけではないんですが、さまざまな方の協力もあって「とにかく作ろう!」という方針になりました。いい環境でサッカーを楽しんでほしい。その思いで、少し無理はしましたが、なんとか完成させることができました。今回は土のグラウンドが人工芝になりましたが、これからは様々なところへ働きかけて、グラウンドの数自体も増やしていきたいと考えています。

 

 

シーズンは終盤戦へ、いまこそ団結して戦い抜こう!

 

ーー京都サンガは今季、難しいシーズンを送っています。終盤戦へ向けてエールをお願いします。

 

村山会長

1試合1試合が大切です。選手もそれはわかっていると思います。みんなの期待をプレッシャーではなく、力に変えてほしいですね。そして、それをスタジアムで発揮してください。見ている人が「今日はすごいな!」と沸き立つような試合を期待しています。スタジアムに来ていない人、来れない人の中にもサンガへ期待感を持っている人はたくさんいます。


岩崎

夏以降は、苦しい試合でも勝点を獲得できることが増えました。残り試合、チームでしっかり団結していきたいです。個人としては、今年は得点をほとんど取れずに苦しい状況ですが、アジア大会ではU-21日本代表としてプレーする中で、徐々にふっきれてきたように思います。前向きにゴールを目指して、観ている人たちを楽しませるようなプレーをしたいです。


ーー最後に京都のサッカーの夢、村山会長が思い描く未来を聞かせてください。


村山会長

たくさんの子どもたちが、青々とした芝生の上で楽しくサッカーをする。そんな光景が日常となってほしいですね。サッカーをしていて楽しいな、と感じられる。そしてプロのトップレベルの試合を見て「また来週から頑張ろう!」というサイクルがある街になりたいです。その中で、いい選手が育ってほしいと思います。サッカーは身体の接触が伴う激しいスポーツですが、その中にフェアプレーとリスペクトが存在します。サッカーを通じてさまざまなことが学べる。そこから、世界へのチャンスが生まれるかもしれない。そんな夢を持ってほしいです。


ーー岩崎選手はプレーヤーとして、どんな目標や夢がありますか?


岩崎

夢はA代表でワールドカップに出場して活躍すること。それはずっと変わりません。世界で活躍して、成長して、いつかまた京都に戻ってきて盛り上げていきたい。そんな思いも持っています。2年後には東京五輪もあります。それに向かって、今は自分のやれることを全力でやるしかありません。まずは今季の残り試合をしっかり戦いたい。そこで活躍できれば代表への道も見えてくると思うので、京都で結果を残せるようがんばります。 

   

(9月20日/取材・文=雨堤俊祐)

 

【プロフィール】

一般社団法人京都府サッカー協会 会長
村山 義彰
Yoshiaki MURAYAMA
1952年6月30日生まれ。京都府出身。現役時代は嵯峨野高校で全国高等学校サッカー選手権に出場し、ベスト8の成績を残す。東京教育大学卒業後、サンガの前身に当たる京都紫光サッカークラブでもプレーした。1981年から京都や関西のサッカー関連団体の要職を歴任し、2017年から京都府サッカー協会会長、2018年に関西サッカー協会会長に就任。

 

京都サンガF.C. 13 FW
岩崎 悠人
Yuto IWASAKI
1998年6月11日生まれ。滋賀県出身。京都橘高校時代は1年生からレギュラーとして活躍し、全国高等学校サッカー選手権で優秀選手に選出。2017年京都サンガF.C.に加入し、ルーキーイヤーはリーグ戦35試合2得点の成績を残す。これまで各年代の代表に選出されており、2018アジア競技大会ではチーム最多の4得点を挙げた。

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